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デザイナーズ・リレーインタビュー Vol.3【前編】 {%%CMS_special6%%}Profile
■今回パリで発表した2014年春・夏コレクションのこだわりを教えてください。

 今回は、発表する作品を17点に絞りました。モデルは7人。私が発表する前はヴァレンティノやディオール、シャネルなどの有名ブランドがモデルを何十人も使ってランウェイで発表していましたが、JUNKO SHIMADAは、限られた明快なアイテムでメッセージだけを伝えるようにしました。
 
 今回は、力強い線を用いながらも繊細なイラストや版画を手掛けるシプリアン・シャベールとコラボレーションしてコレクションを制作。彼がジャングルをイメージしたテキスタイルを作ったので、トロピカルなリゾートで着られるようなデザインにしました。生地はオーガンジーやパラシュートに使う生地を使用。誘われたら、すぐに夕焼けの浜辺にいけるようなストーリーもイメージしました。
 
 縫い合わせてしまうと、絵がよく見えないと思ったので、思いきり柄を主張できるドレスも作りました。30mの生地に一晩で絵を描いてもらって、それをそのまま使ったんです。
■島田さんは30年以上、パリコレに出展し続けています。パリコレの魅力とは? 

 パリコレは世界中から注目され、ジャーナリストもたくさん集まる貴重な発表の場です。コレクションを出すことは大変なこと。いつも厳しいな、と感じています。けれど、この仕事をしている限り、存在をここでアピールし続けなければならないと思うのです。
 
 コレクションの魅力は、一度でバシッと決めることができるところ。頭の中のイマジネーションを伝えるために、皆で燃え上がれるところも面白いと感じています。発表の前は眠れない日が続き、終わった後は後悔の念にさいなまれることもしばしばです。それでも発表し続けるのは、まだまだ成長したいと思っているから。半年ごとの成長を形にしたいのです。
 
 不思議なことにコレクションを発表し続けていると、ほかのデザイナーと色づかいやテーマが似ることがあります。今年はワイルドなデザインが多かったのですが、これは本当に偶然。デザイナーたちの間に漂う空気が似るのでしょうか。


■次回のコレクション(2014年秋・冬)へ向けて、どのような準備をされていますか?
 
 準備は、2014年春・夏コレクションが終わる前から進めています。まだテーマは漠然としていますが、アシスタントと話し合いながら少しずつテーマの素材を集めています。いつ何を思いつくかはわかりませんから、寝るときは枕元にペンと紙を置いて、朝起きたら夢でみたデザインを描き起こすこともあります。事務所へ行ってすっきりした頭で改めて見て「なんでこんなものを描いたんだろう」なんて思うこともよくありますが(笑)。

(後編に続きます。)
PROFILE
島田 順子
JUNKO SHIMADA
1941年  千葉県館山市生まれ
1963年  杉野学園ドレスメーカー女学院デザイナー科卒業
1966年  渡仏
1968年  パリの百貨店"Printemps”の研究室に入る
1970年  スタイリングとパブリケーションの二部門を持つデザイナー集団"Mafia”へ入社
1975年  キャシャレル社へ入社 同社、子供、紳士、婦人服のチーフデザイナー歴任
1981年  パリに"JUNKO SHIMADA DESIGN STUDIO”設立 パリと東京にて初のコレクションを発表
1988年  東京に"ジュンコシマダインターナショナル(株)"を設立
1996年  日本ファッションエディターズクラブデザイナー賞 (FECJ)受賞
2011年  パリコレクション60回目、ブランド設立30周年を迎える 島田順子スタイル(マガジンハウス)発売

2012年  フランスの芸術文化勲章"シュヴァリエ"受賞
2013年  東京2020オリンピック・パラリンピック招致ユニフォーム監修

現在パリ在住。